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これまでの話

来週、スモーツルリーの事業説明セミナーを開催させて頂きます。すでに40名様ほどの参加申し込みを頂いており、大変ありがたい限りです。

1時間30分という時間内で、どんな構成内容にしようか考えているのですが、そもそもの前提というか、私の今までのバックボーン的な話があってこその新会社なので、本投稿で、これまでの話を少し書いておきたいと思います。多分、少しで収まらないので、長文になる気がしてますが、平にご容赦ください。

さて、私は今年で46歳になります。大学を卒後して、社会人になってから20数年が経ちます。
今でこそ、ITコンサルタントを名乗ってますが、子供の頃や学生の頃から技術系に興味があった訳でなく、何方かといえば歴史や言語といった文系の学問が好きでした。高校二年生の時に平成を迎え、世の中はバブル経済のまっただ中でした。日経平均が最高値の38,957円という時代です。

私も、経済の成り立ちに非常に興味をそそられ、大学は経済学部に進学することにしました。マクロ経済を学び、「資本主義経済」を割と真剣に学んだ記憶があります。妻に言わせれば当時毎日バイトのシフトに入っていたので、学生だと思ってなかったようですが…(妻は当時のバイト仲間です)

勉強する内にますます経済に興味を持った私は、就職先として、金融機関を志望するようになります。銀行か証券会社を希望していました。ところが・・・、私が大学三年生を迎える頃には、すっかりバブル経済も終焉しており、後々、我々の世代が就職氷河期第一号と言われるような状態でした。まさか、ここから20年以上も経済成長が失われるとは思ってもいませんでしたが。

そんなこんなで、当時の銀行も証券会社も、求人数を大幅に減らし、会社の生き残りに四苦八苦しています。私も決して優秀な成績ではなかったので、応募した銀行・証券会社は片っ端から選考に落ちました。というより、当時はリクルート雑誌についていた説明会参加応募ハガキを各社に送っていたのですが、1社からも返事がありませんでした。。お祈りさえされないという…笑

とはいえ、なんとか金融業界の片隅の会社に新卒で入社し、営業職から社会人生活をスタートすることとなります。この会社には2年ほどしか在籍しませんでしたが、ここに同期入社した仲間とは、この後、20年以上の付き合いになっています。本当に、たまたま同じ会社に入って、たまたま寝食を共にしていただけなのに、こんなにも長い間、公私共の付き合いになるとは、縁とは不思議なものです。

新卒で入った会社を2年で退職した後は、人生の目的が見つからず、本当にその日暮らしのような生活をしていました。複数のバイトを掛け持ちして、住むところも定まらず、振り返れば社会の底辺を彷徨っていた気がします。一歩間違えたら、戻って来れないようなゾーンに足を踏み入れそうになったこともありました。。怖いですね^o^;

こんな彷徨い生活を数年続けていたある日、新卒で同期入社だった仲間から連絡を貰いました。彼曰く、「ITの会社を起業したから、一緒にやらないか?」というお誘いでした。当時、楽天が創業した年だったと記憶してますが、世の中がITバブルに全力で向かっている最中です。

この時、私が思ったのは、

ITかー・・・何それ美味しいの?笑

です。パソコンさえ見たことない、マックといえばマクドナルドな私です。ITの読み方も知りません。イット?

そんな私に当時の仲間はこう言いました。
「プログラミングなんて簡単。麻雀の方が難しいから。」
彼とはよく麻雀をやっていたので、私の麻雀の腕を見込んで、声を掛けてきたふしがあります。ということで、パソコンを見たことも、触ったこともない人間が、安心してIT業界に飛び込むことになりました。

どうなったと思いますか?

・・・・・
・・・・・

もう、ほんと、騙されたと思いました…(号泣) 最初の半年くらいは、PCの操作すらおぼつかず、パソコン教室の駅前留学を真剣に考えていたくらいです。泣きながら勉強しました。ただ、今思えば、麻雀の方が難しいというのはあながち間違っていなかったかなと思います。コンピュータは命令した通りに実行します。エンジニアは命令を考えるのが仕事です。麻雀では、人間は欲に負けて頻繁に打ち間違えますので…

IT業界ではお客様からも成長の場をたくさん与えて頂き、主に日立製作所のプロジェクトでエンジニアとして、ビジネスパーソンとして、たくさんのことを学ばせて頂きました。そして、エンジニアとしてだんだんできることが増えてくると、仕事の幅も増えてきて、いつしかエンジニアとしての成長より、企業経営の方に関心が出てきました。

私がIT業界で仕事の楽しさに気づかせて貰ったように、若い人たちにもIT業界で活躍して欲しい、私が経営する会社で人材を育てて見たいという気持ちが日に日に大きくなり、足掛け7年、たくさんのことを学ばせて頂いた日立の現場を離れ、34歳で独立することにしました。

ここから12年、創業から今年の3月まで代表取締役を務めた会社を去り、現在の株式会社スモールツリーを設立することになります。ちなみに、株式会社スモールツリーは経営に携わると会社としては4社目で、今回こそ、念願の株式公開をし、社会の公器として貢献できる会社にしようと強く決心しています。

前社の株式会社Bizletの12年の経営でも、本当にたくさんのことを経験しました。良いことも悪いことも、たくさんの初めてを経験しました。その経験があって、今のスモールリーがあります。紆余曲折、どんな道も必ず繋がっていて、無駄なことなど一つもありませんでした。

詳しくは来週のセミナーで話しますが、これまでの社会人生活で何より大切にしてきたことは「人との繋がり」です。一人では決して辿り着けない山々を、仲間と一緒に登ってきました。きっとこれからも、スモールツリーを応援してくれる仲間の力を借りて、見たこともない山頂を目指して経営登山をして行くと思います。

来週のセミナーでは、主に株式会社スモールツリーがどんな社会を目指して活動するのかについて、話をさせて頂きたいと思います。ご参加頂ける私の近しい50名の方々も、ぜひ、紹介させて頂きたいです。そして、若干ですが、まだお席に余裕がありますので、ご興味ある方のご参加をお待ちしております。

【特別版】xConsulting(クロス・コンサルティング)セミナー
http://20170712xconsulting.peatix.com/

取り急ぎ、お忙しい中、長文を読んで頂きましてありがとうございました!
セミナーでお会いできることを楽しみにしております☺️