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価値

私は公立学校ならではの価値を信じています。たまたま同じ地域で暮らす人間同士(親も含めて)が、小中9年間で関わり続けるって本当にすごい機会です。

大人になれば多種多様な人たちと協働する機会があります。仕事コミュニティもそうですが、家族や親族という身近で小さいコミュティであっても、個々人が大切にしている価値観や考え方はそれぞれです。

そこでは様々な課題があり、解決が困難に思える場面にも出くわします。そんな際は、課題に気づかないふりをしたり、解決を諦めることもあるでしょう。

ただ、「対話」を通じてのみ、お互いを解りあえます。お互い違うということ前提とし、コミュニティとしての最適解を見つける努力ができると、少なくとも自身の人生の幸福感が増すんじゃないかなと思っています。

本書でたびたび指摘されるキーワードとして「何のために学校はあるのか」「(生徒・教員・親の)自律」「当たり前に疑問をもつ」

中でも私が一番考えさせられたのは「対立と対話」です。コミュニティで対立があることを恐れない。みんな違っていい。そして、それぞれの違う価値観を尊重しつつ、課題解決のために対話することを諦めない。

本書では、工藤先生が取り組まれた様々な実践事例が紹介されていて、教育現場に携わる方々にとってはとても参考になると思います。私もキャリア教育活動に関わる者として、また、小学生の親として、子どもや学校との関わり方をとても考えさせられました。

学校の「当たり前」をやめた