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2019.06.13

学習とは

今日は教育NPO活動のご相談で、出版会社さんとお話させて頂きました。担当の方は多くの教育関連図書の出版に携われていて、教育現場課題や企業組織課題への貴重なご意見をたくさん頂きました。

限られたリソースの中で行うNPO活動は、活動すること自体を目的化してしまいがちです。我々のキャリア教育事業においても学校へのプログラム提供が目的化しつつあって、「この学習体験の先にある成果」の評価分析が疎かになっていたなと反省しました…

学んだ見識を活かして成果を得る
(期待する成果を得るために学習する)

これが学習活動の目的であって、知識の集積や体験はそのための手段にすぎません。我々の提供する授業で子ども達が得た見識が、子ども達や社会にどんな成果をもたらすのか?20年間の活動の成果としても、改めて問い直さねば。

また、本日の訪問で素晴らしい本をご紹介いただきました!
「怒る上司のトリセツ」(著)宮本剛志

本書によると、
・学習や経験の積み重ねで個人の「価値観の辞書」が形成される
・この辞書は、物事はこうあるべき/こうした状況ではこうすべきという、たくさんの「べき論」でできている
・ある出来事がこの価値観の辞書に反した際、これが怒りの発火点になる
とあります。

学習によって形成された価値観が「怒り」の判断基準となりえるというのが絶妙ですが、本書には自身の怒りの感情をどうコントロールするか?というアンガーマネジメント論のみならず、他人の怒りへの対処法が示されています。

学習の成果として、在りたい自分や社会を実現するまでの道程では、思い通りにならない際に落ち込んだり、誰かのせいにして怒ったりしてしまいがちです。そんな自他の怒りの感情との付き合い方、しっかり学ばせて頂きます!